現代を生きるグラディエーターSweet女に完全敗北した話
宝島社が発行する｢日本で一番売れてるファッション雑誌｣「Sweet」2017年3月号の付録「AHAKAH（アーカー）のチェリーピンクの激カワ💗ミニバッグ」が欲しくて買ってしまったわけ。
かなりミニサイズだ、なにもはいらねえ、だがかわいい、かわいいもんはそういうもんだろ？
マグニフィセントセブンのパンフレットと比較したよ。後ろの白いのがそうだ。小さいね。
このカバンの話はもうどうでもいいんだよ、可愛い！以上！マグニフィセントセブン最高！以上！カバンのレビューじゃないんだよこれは、Sweetのレビューなんだよ。
解説しとくと｢AHKAH｣っていうアクセサリーブランが２０周年記念でコラボしたらしいです。1個５、６万するアクセサリー売ってるから今回８８０円でカバン手に入るのは破格じゃん。さすがタイタニックともののけ姫と同級生、やることがすげえや！
しゃくたんもうびっくりしちゃってねほんと。普段からファッション雑誌買わないからね映画秘宝買うからねほんと。そんなカルチャーショックの話だよ。
今月号の表紙からいこうな。
表紙からして絶対に友達になれないオーラ全開である。
「毎日ピンクで生きていく！」宣言はしゃくたんもピンク好きだから全く気にならないがこの部分である。
「グッチ、ミュウミュウほか大好きブランドの激カワピンク小物」
グッチとミュウミュウ
GUCCIとmiumiu
ASIAN KUNG-FU GENERATIONゴッチと東京ミュウミュウならまだなんとか乗り切れるがGUCCIとmiumiuである。ちなみにmiumiuはPRADAの仲間だ。
表紙だけでわかる、わかるだろ？この表紙が言いたいことは「SWEETの女はグッチとミュウミュウが買える女」ということ、買う手段は問わないが、とにかくグッチとミュウミュウを手に取ることができるという土壌にいることがスタートラインなのだ。
「栞里のPINK着回し2週間」のコーナーに出てくる服は12着。
合21万3千199円（税抜き）、1着あたり平均約1万7千円の服がならぶ。
1着2万円前後がSweetの女の世界だと「お手頃」にあたる価格なのであろう、とにかく出てくるお洋服たちはみなゼロが多いんだよなぁ。どうなってんだよこの世界は本当に。
GUで買った一枚あたり200円の5枚セットパンツと近所のスーパーで買ったジャージ2000円の装備で読む雑誌じゃない。そう思いとりあえず正座した。
そこからも「ドルチェ&ガッバーナ」や「ルイヴィトン」「フェンディ」「プラダ」「サンローラン」が追撃する。1本4000円のルージュ、おしゃれなHOMEPARTYの開き方、8500円のルームスプレー、3400円のアイライナーの隣にしれっと出てくるキャンメイク550円！！！
世界観がちがう、すげえ、Instagramの世界だ、あのオシャレな人種がこの雑誌を作っている。キラキラしている。
読み終えたあと、もうこんな感じだった。
もうだめだった。住む世界がちがうと思いたかったが、Sweetは今この瞬間も売れてる雑誌なのだ。Sweet女はみなSweet女でいるための努力しているのだ、見えない努力をしているのだ。しゃくたんの知らないところで、わりと真面目に。己のダメさ加減にぶん殴られたね。ほんと。
今月号だけかもしれないがSweetからは「男」の匂いがしないというもの打ちのめされたポイント。
どちらかというとSweet女が見ているのは「女友達」なんじゃねえかな。
いかに周りの女友達より幸せで満ち足りた生活をしているかに命かけてる感じがする。
男に可愛いと思われるより、同性からの「可愛い」と「羨ましい」を欲しいているのがSweet女なのだ。
女友達という強敵に勝つために、Sweet女はSweetを読む、そして学び、実戦投入する、すべては勝つために。
かっこよすぎかよ。
Sweet女かっこよすぎかよ。
Sweet女を「流行りに流される頭空っぽの量産型スイーツ」と呼ぶのは勝手だがSweet女はそんな声絶対に聞こえていないなって、はっきりわかった。
というか呼ばせたくねえよ、Sweet女は努力と研究を怠らねえストイックな現代のグラディエーターだぜ？マジで女社会というコロシアムを生き抜くんだぜ？やべえかっこいい。
全ての価値観がひっくり返った気がしたよ……今回真剣にSweetを読んで……しゃくたんが間違ってた、彼女たちはすごい生き物なんだ……しゃくたんも頑張るよもうちょっとまともな人生を生きるよ……3000円くらいのジャージにするよ……。
ただSweet女は「ランチいこ？」って誘ってきて一食5000円とか平気で提示してくる感じがすっからな。やっぱりあかんわ。南海そばいこや。悪いな。
あとSweetの芸能コーナーわりと充実してるってことも伝えとくな。まさかここでマニキと会えるなんて……。
おわり
