有刺鉄線でつかまえて

有刺鉄線でつかまえて

映画の感想めも

なんかよおわからんことになってきたで!最強の女と女映画「Girl'sLife」を観た話

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電脳西成からご機嫌よう!クソ映画お嬢様ですわ!
明治153年6月29日月曜日。Twitterアイランドに激震がはしりました。

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配信映画界の魔境Amazonオプティマスプライムビデオで発見されたこちらにおTwitterのお嬢様たちの心はトキメキ。そしてわたくしもトキメキました……ですが、ですが挫折してしまいました、そして今日漸く最後まで観る事が出来ました。

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2009年公開:1時間23分:日本映画
ファッション誌「小悪魔ageha」の専属モデル、桜井莉菜が映画初主演に挑んだガールズムービー。家族に見放され、彼氏にも裏切られてしまった一之瀬ハルカは、唯一の味方である亀のジミーを連れて上京する。しかし、派手すぎるファッションや住所不定が災いして仕事が見つからず、ネットカフェ難民となってしまう。そんなある日、キャバクラの求人広告を見つけたハルカは、すがる思いで入店を決意するが……。(映画.comお嬢様より)

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一言で言うと「シスターフッド映画」でした。
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 DVDジャケ写なのですが、裏面には「5秒後に世界が滅びるとしても、とりあえず髪は盛ります。」とあります。完璧です。

登場人物紹介
(※同じようなメイクと髪型をしているので混ざるが声でなんとか判別して欲しい)

 

●ハルカ
主人公のギャル。大阪弁で喋る。
「友好の印」いうてうまい棒渡す典型的主人公。
デザイン系の学校に行っていたので服のデザインが得意。
亀のジミーといつも一緒。
基本的にネアカ。誰とでも仲良くなれる。
自分に自信があることは人によく話すが、その点自分のダメな部分もすぐ話すので最終話付近で闇落ちするタイプの主人公。

●ミキ
もうひとりの主人公。
金のなさそうな女や家出女をスカウトしてあのはAVとかキャバに送ってる胡散臭い斡旋会社の従業員。
元々出版業界にいた。
「この会社やべーから気をつけな」と女の子たちのアフターフォローする。
酒乱。
昔は最強のギャルモデルだった……?

●シオン
ワケアリ住み込み嬢クーデレ
殴られてきたらしい

●サオリ
常にほろ酔いの嬢
お水6年目35歳
子供がいる

●レイ
本名はカスミ
ハルカの中学の同級生にしてライバル
彼女にいじめられていたがいじめ返した
店のNo1嬢
割と常識人

チアキ
ミキの過去を知る女その1
自分の店を持ってる
アル中で妙な大勢で酒を飲む。曰くミキのようにならないため。
情緒不安定のキレキレだがアイリの命令には素直に応じる
二人称が「お前」

●アイリ
ミキの過去をしる女その2
昔は二丁目でミキと共に暴れていた
今はギャル系の雑誌創刊して好調

 

それではスタートですわ!

 

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まずおクソダサイフォントの前菜がきますの。本当におクソダサいですわ!この手の映画ほんとフォントがクソダサいのお約束外さない!満点!ピンクに黒縁でギャルですわね!
そして開始30秒最初のショックシーンですの。お嬢様たちはここでふるいにかけられるわけですわ……

 

甲羅をデコられたペットのミドリ亀(名前はジミー)

 

逃げるなら今だぞとミドリ亀が訴えてきますわ……まずこれミドリ亀ですの?ちょっと亀はピザが好きな忍者しかわたくしわかりませんので……ちなみに亀に関しては1時間後に
「なんでデコってんの?」「さぁ?飼い主のエゴやろ」
って触れられますので……ラインストーン貼っとったんか……

 

おめちゃくちゃメイクしておめちゃくちゃギャルファッションでキメておめちゃくちゃルンルンで歩く主人公一ノ瀬ハルカ(ネアカ)が向かった先はーーーー面接先のビルですの!もう世の中の職探しお嬢様たち!このメンタルで行きましょう!これでいいんでしてよ!わたくしのお兄様もさあ!

 

面接官のおじさま激おこ。当たり前ですわ……こんなにコーラを飲んだらゲップが出るくらい当たり前のこと……ありますの……?もうこの面接官のおじさまが言うこと全部……正しいのね……本当に……全部が全部……あまりにも正論しか言わないので……本当に……彼女の面接がこれまたダメなの、せめてこの見た目でめちゃくちゃ礼儀正しい!?みたいなの期待してたら「ダメな面接」だし「面接でしてはいけないこと百選」みたいなもんなので本当に職探しお嬢様は見ておいた方がよろしくてよ?ちなみに面接にまでこぎつけたのは面接担当の女子社員が「履歴書に顔写真を貼っていなかったのでどんな人かわからなかったからOKしてしまった」という悲しすぎる理由もあります。マジでこの面接官非がないですわ。この手の映画でこんなに非がないことあります?「ギャルを見た目で判断すんなし!」ポイントというかあまりにも非がないのでおマジで常識のない女として撮ってるのかもしれないですわこれ。

 

そして行くあてのないギャルはーーーースカウトマンにナンパされ彼の事務所に行く展開やろなこれと思ったら全くそんなことなく募集の紙貼ってあったスナックに「募集の紙貼ってあったんですけど~」とアポなしで行くのであった。

 

ハルカ「募集の紙貼ってあったんですけど」
店長「うちでやりたいんか?」
ハルカ「はい」
店長「ええよ」
ハルカ「今から働きたいんですけど」
店長「ええよ」
ハルカ「あと家がないんで住み込みで働きたいんですけど」
店長「ええよ」

ホンマにこの流れで、ホンマに140文字縛りやから削ってるわけちゃいますねんホンマにこの流れで職と家を得るハルカ。

ハルカ「日払いでお金欲しいんですけど」
店長「それはあかんようち週休やし」

あかんのかい

ハルカ「じゃあそれでいいです」

いいんかい

こうして働き出すギャル……

ホスト崩れ「なんかええ店ないかなー」
ハルカ「お兄さんどうですか?」
ホスト崩れ「行ったらなんかええことあんの?」
ハルカ「店も私も潤います」

こうして店を潤すギャル……

 

 

そしてワケアリ住み込み嬢シオン(クーデレ)と友情を育み、先輩に僻まれたり、ホステスの仕事に天職を感じたり、お約束なクソ客に裏拳かましたり、店長が金持って飛んで店が潰れたり、ホームレスと語らってホームレスになったり、ナンバー1ホストに「手強そうじゃん」されたり、ほろ酔い嬢サオリ(ほえほえ)と仲良くなったり、中学の時いじめてた女レイakaカスミ(ツンデレ)が店のナンバー1やったり、正論面接官が店に来たり、正論サービス業の基本を教えられたり、ホームレスから働くことの意味を教えられたり、正論面接官が嬢の唾液入り酒楽しそうに飲んだり、豊胸トークしたり、正論面接官のダンスシーンあったり、亀に恋愛相談してみたり、精神科医と知り合ったり、倒れたり、仕事辞める言うたら引き止められた末に辞めたり、ギャル雑誌のモデルになったり、モデル仲間の顔面殴って犬のごとく吠えられたり(まじ怖かった)、逆ギレでモデル辞めたり、なんかもうなに?、ナンバー1ホストと意味深な会話したり、アホみたいなセクハラカウンセリング受けたり、ギャル店員に雇ってくれ直談判したり、ケータイパカパカ写メ\カシャッ!(爆音)/時代なのがわかったり、なんなん?、ギャル服のデザインコラボしたり、亀をデコのまま野にはなったり、ホームレスと再開して励まされたりして、あたしの人生はこれからっしょ!で終わりました。

 


全体的に観るとマジでトンチキなんですけど、女が女を救って女が女として生きる女映画だったなと観終わったあと爽やかな気分になるんですの。

 

その理由は「キャバクラ」や「ギャル」を売り物にしていながらエロがまったくないから、というか男の存在がないからだと思います。

 

男は女をゲームのように取り合うけど、女はそれに乗らないんですよね。乗る必要ないんですよあんなの。
この映画に出てくる男は女を商品として見てる奴と、女をケアする奴だけなんですよね。

 

女を商品として見てくる奴
・クソ客
・カウンセラー
・スカウト会社の社長
・スカウトマン
彼らはハルカたち女を「女体」という商品で見ているんですよね。
車のおもちゃ
最新ゲーム機
ピアノのおもちゃ
女体のおもちゃ
みたいな感じで、すっごい自然に手を伸ばしてくるんです。
でも女は車のおもちゃでも最新ゲーム機でもピアノのおもちゃでもなく、男と同じ「人間」なんでたまったもんじゃないですよね。なのでこの映画では鉄拳制裁が下るかもしくは無視です。
彼らの相手もまず、しなくていいんですからね。
するとしても「お仕事」だからで「仕事の範疇」でそして「自分の中のOKライン」まででいいんですよ。

 

女をケアする奴
・ホームレス
・ホスト
・亀
彼らは「派手で馬鹿なギャル系お水女」ではなく「ひとりの女」として見返りを期待することなく接してくれます。「女だから」と言われてしまえば終いですけど。そしてそれに対して女は女の気分でお礼すればいいんです。

じゃあ誰が女をケアして女を救い、女を潤すのかといえば「女」あるいは「自分」なんですよ。

 

 

ハルカ「小さい時何になりたかったん?」
ミキ「消防士」
ハルカ「アユみたいになりたかったけど、最近アユにはなられへんことに気がついた」
ミキ「よかったじゃん。やっと自分になれるんじゃん」

作中の会話で一番好きなものです。
この映画に出てくる女はみんな目標があります。その目標に向かってやり方はそれぞれですが頑張っています。目標があるようでない主人公のハルカも彼女たちと接するうちに目標を見つけるのではなく「なんかよくわからんけどもう一回チャレンジしてみよう」と思うわけです。いいですね。目標も見つけられなくていいんです。ハルカは充電切れだったわけなので充電できるようになったってところがいいです。この映画の終わりでハルカは充電MAXでまた「自分になるため」1からスタートがきれた。

 

 

ハルカ「特別可愛くないし背も高くないし」
ミキ「そういうのは他のモデルに任せればいい、ハルカはハルカにできることやったらいい」

あらすじに「家族とケンカ、彼氏にも裏切られ」とあるのでそれに対して「家族との和解とか彼氏との決別」とかあるかなと思うじゃないですか。ないです。ていうか過去に触れるシーンがほぼないです。本当に登場人物みんな過去に触れるシーンないです。会話でポロッとでるだけで特にないです。過去なんて振り返りたきゃ振り返ってくらいでいいんですよ。過ぎたことだもん。それよりも今を生きてるんだから。どうでもいいんです。そんなの今が大事。潔くかっこよく生きてるんですよこの映画の女は。そして「二度と同じ轍を踏むことはねーぞ」という根性があるので、割と失敗したことに関しては慎重だし失敗しそうな子にはそれとなく手と言葉を差し伸べてるんですよね。食われるものは食われちまうますけど。それでも生きている女たち。

 

 

ハルカ「ナンバー1になられへんのかな」
ミキ「どうでもいいじゃん」

見返したいとかやり返したいとか偉くなりたいとかないんです、だって彼女たちは元々「最高」なのですもの。「最高」の彼女たちを「最低」だのなんだと言って自信を奪う世間の声とかいうのも届きません。「最高」の彼女たちがただ生きているだけなのです。「それが?」なのです。

 

 

ミキ「人生何があるかわかんないね」
ハルカ「出会った時から薄々感じてたよ。この人は光の当たる場所に行くべき人やって」

ミキもまたハルカと同じく何かがあり充電ができない状態でした。そしてハルカと出会い充電ができるようになります。
偶然なんか狙ったんか知らんけど、モデルもして頑張るミキちゃんの元にハルカが来るシーンで、ハルカにミキちゃんが気がつく時ハルカよ後ろにライトがあんだよね(1時間16分あたり)。後光だよ。ミキちゃんにとってのハルカが「何者か」もうおわかりだよね?もうみんなわかるよね?映画の女神様(ギャル)が微笑んでるよ。

 

ハルカ「ごめんなあたし欠陥人間やから」
ミキ「あたしも欠陥人間だよ」

作中ハルカは自分に自信があるような言動が多いのですが、それは自分に自信がないので余計にそこに縋ってるだけだというのがセリフの妙なマイナス部分で見え隠れするのです。
そしてそれに対して女たちは特にツッコミもせず、まぁいんじゃね?くらいで終わります。
ハルカも「そっか」で終わります。

自分を自分でせめなくてもいいし、人をせめなくてもいい。
人と人なんて。

 

なんだかわたくしも受け入れられた気がしました。
上手く充電できないのに電気を送られても苦しいだけです、どうして充電できないのかな?と言われても自分が故障しているのか、それとも対応機種じゃないのか、コンセントの方がおかしいのか、うまく説明できませんもの。
なのでいい充電の仕方を教えてもらった気がします。
いい映画でした。

 

 

それではごきげんよう

 

 

 


以下うまくまとまらんかったやつ。
見んでもええで。

 

飛ぶ店長「俺はもうダメだ……シオンちゃん……踊って……ッ」
それ見たハルカ「ジミー私も踊らんとあかんのかな」
翌日
ハルカ「シオンちゃん踊ってから帰ってへんねんけど」
飛ぶ店長「シオンちゃんは風に流れた」
やめたのかな?と思うじゃん。なんとシオンちゃん風俗に行きました!
踊ってが隠語なん?あとシオンちゃん出ないねんけど怖ない!?
なにこれ?!シオンちゃんパートいるこれ!?


チアキ「今度アイリのバーさんが新しい企画のことでお前と話がしたいんだってさ」
ミキ「だったらあたしに直接言えよ」
チアキ「バーさんお前のことが嫌いなんだってよ」

なにか始まってますわッ!

ハルカ「モデルとかしてた?かっこいいから」
ミキ「してないよ。まぁ昔ちょっとだけパリコレ出たことあるけどね」
ハルカ「うそー」
ミキ「うそー」

この女だいすき

 

指立てるなサオリ、ピンドン入れるからな……ッ!

 

ちなみに東京を舞台にしてるねんけど、ほぼ関西弁なのでなんなん?大阪のイメージよくわかっとるやんけ!

 

スーツがしわってるんだよNo1ホスト


アイリのバーさん「紹介してくれない?」
横でチアキ「紹介しろよな!」
アイリのバーさん「協力してくれない?」
横でチアキ「協力しろよな!」

 

バリハイパー可愛い女しかおらん勝たん

 

バリ酔ったミキが亀に話しかけ赤ちゃん返りするの可愛い
え?私が仕事やめたら仕事辞めて?
ミキちゃんはヤンデレ体質だった……

 

撮影場所にペットの亀連れてきてたのか……
逃げた亀が歩いてるの見ていたレイたちを見てる「いぢめられてる!」と殴り込みに来て売り言葉に買い言葉で顔面殴るギャル!スピード感!そして「まぁ謝っとけ」「な?」で唐突な展開がはじまる……

 

ハルカ「レイの味方すんの?」
ミキ「誰の味方でもないから」
ハルカ「寝なかったから?寝たいだけやろ?」
ミキ「マジで言ってんの?」
マジで言ってんの?????????
ミキ「そういう風にとるんだ……」
どういう風にとればいいんだ????

 

代わりにレイに謝りに来るミキにキレるレイ
当たり前だよな

 

レイ「あいつが怒ったらあんたがかわりにケンカするんか?」
ミキ「必要ならそうする」
レイ「なぁ!あいつのためにそこまでする価値あるんか!」

 

なにがはじまるんですか……?

逆にレイミキはじまらないほうがおかしい

 

ギャルを見失い……連絡も取れず……
すっかりギャルに戻り、幼児返りしているミキちゃんの姿が……

アイリのバーさん「ついに本来の姿に戻ったよな……」

 

なんなん?

アイリのバーさん「お前は所詮ダメダメ人間なんだよ……」

なんなん?

 

アイリのバーさん「お前みんなに嫌われてんだよ……」
泥酔ミキちゃん「うぴーしーーーしーーー」
アイリのバーさん「お前のこと愛してるのはアタイだけなんだよ……」

 

なんなん?

なんなん?

 

ミキ、アイリ、チアキのスピンオフくれまじ

ミキアイ前提のアイチア本絶対あるはず

 

おわり