コスプレイヤーの奇妙な映画Part1ダイアモンドは砕けない Diamond is not Crashを観てきた話
一コマであらわすと、こんな感じでした。
友達何人かでみて「あれはないよね」「あれは頑張った方だよな」ってわーわー言うタイプの映画だから、連れ立って見てくれよな。楽しいぜ。そこそこ。
映画を見る前のしゃくたん
ジョジョの奇妙な冒険が実写映画化されると聞いた時、もうね、完全に「戦争じゃぁ……」って震えましたね。ほんと。
しゃくたん。ジョジョの奇妙な冒険よくわかんないけど4部だけは漫画全巻あるからね4部だけは。その程度の知識でいくからほんとごめんね、詳しいこと知らないで大体ディオくんが悪いってことは理解してるから。
ジョジョの奇妙な冒険ってマンガという媒体だからこそ活きるコンテンツじゃない?あの独特なセリフ回しと独特なポージングと独特なコマ割りと独特な擬音とがあの絵柄でまとめられると最高になる奇跡のコンテンツじゃない?それを実写映画化ってバカじゃないの?
で。予告編。とりあえず頑張りました……っていう悲鳴が聞こえるあの予告編ですよ。
一応褒めるところとしては虹村兄弟で止めたとこかな。アンジェロ→虹村兄弟が第一部で、第2部でウロウロして第3部全部使って吉良吉影かなぁ。そうならよさそう。
あと小松菜奈さんの由花子さんは完璧ですよ……由花子さんですよあれは……最高かよ……
とりあえずここだけかなぁ
映画を見たあとのしゃくたん
はっきり言うとこれは「ジョジョの奇妙な冒険Part4ダイヤモンドは砕けないDiamond is unbreakable」の実写映画化ではないし、「三池崇史監督の奇妙な映画」でもなかった。
きつい言い方をすると「普通につまんないCG映画」で奇妙な言い方をすると「大学生YouTuberがサークルで百均にあるものを使ってジョジョ4部やってみた企画やることにしてダメ元で山田孝之さんにオファーしたらめっちゃ快く出演してもらえたネタ動画」てした。
映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第1章」みてきたよー。
キャスト
アンジェロ:山田孝之
プロデューサー:平野隆(TBS社員。チアダン、忍びの国、余命一ヶ月の花嫁、陰陽師、どろろなどを手がけている)
監督:三池崇史(邦画界のサセコになりつつあるけど、大丈夫なんですか監督)
脚本:江良至(牙狼シリーズの方なんですね)
いいところ
・スペインの町並みや建築が美しくてジョジョの奇妙な冒険に合いすぎている
(8月7日訂正:イタリアじゃなかったね、ほんとバカでごめんなさいね恥ずかしい)
・役者はジョジョの奇妙な冒険をやろうと頑張りが見えている
・スタンドバトルは現状最高レベル
・話もそこそこ面白い
だめなところ
・ジョジョの奇妙な冒険ではない
まとめ
「ジョジョの奇妙な冒険めっちゃ好きな人が作った二番煎じ超能力サスペンスバトル映画」だと思えばめっちゃ面白いです。
こっからダラダラ書いてくけど、わりとガンガンネタバレするからこれから見に行く人はドキドキしながら見てくれよな。えっへへ。あとジョジョの奇妙な冒険知識が4部マンガだけだから変な事言ったらごめんやで。
お話としては
「空条承太郎!東方仗助に会う その1~3」
「東方仗助!アンジェロに会う その1~5」
「虹村兄弟 その1~10」
ジャンプコミックス29巻、30巻。文庫版18巻、19巻までの内容を
「あのさ、ここ意味わかんないんだけど」
「それはさー」
「ふーん。ならもっとわかりやすくかけばいいのに」
「それがジョジョの面白いとこなんだよー」
「めんどくさ」
って感じで作られた映画というのが画面の端々から感じられる作り、仗助くんが取り巻きの女の子から「ジョジョ先輩❤」って呼ばれてるなんて序の口の脅威の圧縮術の前に「なんでこんなことすんの?こんなことすんなら映画すんなよ」という感情より「そうくんのか……」と逆に楽しくなってくるよ。
「ストーリーにはまったく脈略ないがレットホットチリペッパーの本体音石明のギターを紹介する」を本気で「このページいる?」って聞いちゃう人たちが作ったジョジョの奇妙な冒険ですこれ~。いるやろ。めっちゃいるわ。
原作へのリスペクト
ジョジョの奇妙な冒険ってマンガがここまで支持されるのは、荒木飛呂彦先生だけが描けるせりふ回しと構図とポージングとスタイルとファッションがあの絵柄でぎゅぎゅーっとまとめられて唯一無二の光を放ってるところだと思う。
あとマンガ読んでるとすっげースピード感あって楽しい。
漫画家たちが住んでいたトキワ壮のドキュメンタリー番組かで手塚治虫先生のマンガを読んだ藤子不二雄と藤子F不二雄先生は「これはもはや映画だ!」って言ってたってエピソードがあるんだけど、割とジョジョの奇妙な冒険のスピード感も映画に近いと思う。読んでる人間にだけ伝わるこの熱とときめき。
なので、ほんとにこれなんで実写映画にできると思ったのか不思議だけどバベルの塔をなぜ人間が作ったのかはちょい理解できるからえらい。
あたまよくなった。
スタンドバトルはさすが熱いッ!特にバッドカンパニー。
四部はスタンドが可愛いのでバッドカンパニーがここまで可愛くなると猫草とハーベストとパールジャムの可愛さが大変なことになってしまう。
パールジャムかわいい。
ハーベストの射程距離みてよ「迷子になっちゃうから町から出ちゃダメだど」ですよ可愛いかよ~チョコパイおたべ。
この映画119分あるんだけど、スタンドバトルまでは我慢の子。スタンドバトルは最高なんでスタンドバトルの時は起きててください。
バッドカンパニー最高です。かわいい。それまで寝てていいです。音が大きくなったら「あ、どららららららららららららぁぁ----っだな」って起きてください。
実際にスタンドで戦ってる感じがするし、ほんと可愛いので最高です。これだけを見に来て。
役者の演技もちゃんとジョジョの奇妙な冒険しようって意気込みめっちゃ感じられたしなによりイタリアの町並みは綺麗だしほんとセットと風景が綺麗。そこも見てくれよな。
話詰まない?って心配になるところが1つあってそれが「ケータイとパソコン実装」
バカじゃないの?
康一君のお部屋にしっかり置いてたね、黒のノートパソコン。
承太郎さんしっかり持ってたねiPhone。
3本で終わらせる気合いが感じられますねこれ、足で稼ぐや噂話という不明瞭さと不気味さを一発で排除するこの文明の利器の登場は画期的だわ。
原作は1999年、掲載時は1992年、現在からしてほぼ20年前の話と考えたら、もしかしたらおうちに電話の子機がないとか電話ボックスってなに?プッシュ式?って感じの子も多いのでそれにあわせて持たせたのかな。アイテムとして置いてるだけで使わないとも考えるけど、俺は絶対言うからな「康一の家のパソコンつかえよ」って言うからな。
もうこの映画の露伴先生絶対液タブじゃーん。紙とペンで漫画書いてねーよどあほー。
こういうのはそのままでいいと思うんだよね、だってそうじゃん今「そして誰もいなくなった」やるとして登場人物がスマホ持ってバンバン使えたらもう話変わっちゃうじゃんそれはそれで面白いけどさぁ。
割と今の映画は「いかにしてスマホと人間を切り離すか」を躍起になって考えてる節があるくらいあの超便利アイテムやばいんだって、それよをよくもまぁ出してきたなおいおい……。
というか「山岸由花子は恋をする」どうする気なの?
公衆電話、カード、プッシュ音がもしかして通じない世界になってるのか……俺たちは……世界のスピード早すぎるでしょこれ……
エコーズめっちゃ頑張ったらケータイにはっつけても着信できそうだけどさ。可愛いしね。スマホカバー系グッズ作れそうだしね。
ジョジョの奇妙な冒険のデザイン力がすごすぎて誰がなにしようとコスプレ感出てくるのすごいよね、多分俳優さんの体格がひょろいのが原因だと思うけどほんとペラペラなコスプレ衣装でペラペラの肉体の人間が「仗助です」「承太郎です」って出てきてちょっと面白かったです。
映画「銀魂」はコスプレイヤーと同じ手芸屋さんで材料揃えてコスプレイヤーさんに衣装作ってもらった感じがしたけど、これは中国とかの謎の著作権違反しまくりショップからネット通販した衣装って感じでした。あんなに学ランってペラペラなの?村山良樹と轟洋介もっとしっかりしてた気がするけどそれは補正かかってる?Unbreakableってる?
伊勢谷友介さんの空条承太郎はヴィジュアル的に最低って話に行き着くんだけどさこれ。
空条承太郎って人間が「28歳。195cm、82kg、瞳の色ややグリーン、モデルはクリントイーストウッド、ワイルドな風貌ながら知性的で物静かな態度、口癖はやれやれだぜ」って設定なの。
人間ができるかよ。
179cm41歳の人間にさせるほうが可哀想だよ……。ほんとこの映画で伊勢谷さんは可哀想なところ当てられたなって感じでした。頑張ってください。
ちなみに195cmというとダルビッシュ有選手で、阪神タイガースの藤浪晋太郎選手は197cmです。それでようやくスタートラインかよぉCG使えよ承太郎さんに。
ダルビッシュでよかったのでは?
pixiv花京院でも股開かないよこの承太郎さんには伊勢谷太郎さんだよこれは伊勢太郎さんだよ。そらダメだ。
あと由花子さん。由花子さんは康一くんに一目惚れして康一くんのために生きる愛の女。その由花子さんが転校生の康一くんのお世話係になってるのはまぁ由花子さんだしなあと思ったけど
「あなたの成績が悪いと、私の責任になるの、そんなの私のプライドが許さない」
「康一君はもっと素晴らしい人間になるの、由花子が教育してあげる」の精神だろーが!黄金の愛だろーが由花子さんは!由花子さんはそんなこと言わない。由花子さんは康一君を愛しているから言わない。
小松菜奈さんの由花子さんマジで完璧な分ほんとこれはショックだったよ~。
ションベンちびってもパンツかえないよこの由花子さんは~ショックだよ~。
あとそんな風にふたりを引き合わせたら由花子さんのクソヤバな感じが伝わらなくない?一晩でセーター編んじゃう子だよ?おいしいお弁当作っちゃう子だよ?電気椅子作っちゃう子だよ?かわいいなぁ。
でも小松菜奈さんの由花子さんは最高なのでOKです。
兄貴の最期ね。
こんな形でだすなや。しゃくたんめっちゃあのの好きなのにあんな風にされてほんまかわいそう。この子。
ほんとこれ酷いと思ったんで、触れたくないんですけど。
・レットホットチリペッパーが大人の事情されてて使えなかった
・大槻ケンヂさんのスケジュールが合わなかった
・森久保祥太郎さんのスケジュールが合わなかった
・イタリアに電信柱がないから電線に引っ掛けられないから
の4点以外で理由あるなら答えろって感じっすわ。
という感じです。あと2本あるけど、行きます。見届けます。
ただどの層にむけた映画なのかまったくわからないので、ほんとに作られるのかな?って感じはあるよ。
頑張ってください。
以上です。おわり。